503エラーが頻発したのでさくらインターネットからエックスサーバーに移転しました。移行の手順も。
目次
1月9日にエックスサーバーに移転しました
1月9日に公安9課はさくらインターネットからエックスサーバーに移転しました。ネームサーバーの変更に時間がかかりましたが、もうエックスサーバーに完全に移転しています。
さくらインターネットでは1月5, 6日頃から503エラーが頻発する状況が続いており、1月7日にはなんと1万8795回も503エラーが発生し、2911人のユーザーが影響を受けていました。読者の皆様にはご迷惑をお掛けしました。
コ ントロールパネルのリソース情報を見てみると「2016/01/07 プログラムの過負荷により、CGI/PHPが制限されています。」との記載があったので心当たりのあるところは元に戻してさくらインターネットに報告して みたんですが、「現時点で一旦制限を解除し、状況を確認いたしましたが、負荷が改善されておりませんでしたため、再度制限を実施いたしました。」と返答が 来ました。
そもそもここ数日はアクセス数が増えており、「アクセス数が増える→プログラムの負荷が増える→制限がかかる→503エラーが頻発する」だったらもうどうしようもないじゃないか、と気がついたのでエックスサーバーへの移転を決意しました。
1月7日まではさくらインターネットのレンタルサーバーに何の不満もなかったんですが、今回の503エラー頻発により評価が「ゴミ」に変わりました。
移転の際の覚書
サクッと移行するつもりがかなりひっかかってしまったので失敗を繰り返さないためにも覚書を書くことにしました。
移転の際に絶対に気をつけること
- エクスポートするデータベースは圧縮しない。トラブルの元
- データベースをインポートする際にエラーが出たらBigDumpを使う
- 「http://pssection9.com」のようにしたい場合はpublic_html直下にWordPressのファイルをぶちこむ
エックスサーバーによるWordPressの移転方法
さくらインターネット側でやること
- WordPress関連のデータをPC側にダウンロード
- データーベースを圧縮せずにエクスポート
エックスサーバー側でやること
- ドメインの追加設定
- データーベースの作成
- データーベースのインポート
- wp-configファイルの書き換え
- WordPress関連のデータをアップロード
- ネームサーバーの変更・動作確認
移転の手順
- エックスサーバー側でWordPressをインストールする必要はない
- エックスサーバー側でドメイン設定を行う
→今回はエックスサーバーでドメイン設定を行った。ドメイン設定→ドメインの追加設定 - WordPressのデータを全てダウンロードする
→数時間はかかる
→wpフォルダをまるごとパソコンの方にダウンロードした。使用したソフトはWinSCP
→この時、ダウンロード前にキャッシュ系プラグインはあらかじめアンインストールしておく(不具合が発生するかもしれないので) - データベースをエクスポートするためにさくらインターネット側のphpMyAdminにログインする
- 「DROP TABLE / VIEW~~を追加」にチェックを入れてSQLファイルを保存する
- エックスサーバー側でデータベースを作成する
→データーベース名・ユーザー名・パスワード・MySQL5ホスト名を控えておく - エックスサーバー側でSQLファイルをインポートする
→SQLファイルのサイズが大きい場合はBigDumpを使ってsqlファイルをアップロードする - cacheフォルダやW3 Total Cache関連のフォルダ・ファイルをアップロード前に削除した
- エックスサーバーにWordPressのデータを「public_html」フォルダ内にアップロードする
→数時間はかかる
→この時、wp-config.phpファイル内のデータベース関連の修正を行う。さくらインターネットのデータベース名などになっているため、エックスサーバーのデータベース名・ユーザー名。パスワード・MySQL5ホスト名を入力する - 動作確認URLでトップページがきちんと表示できているか確認する。この時、「記事がありません。」と出ていたらデーターベースが移行失敗していないか、またはhtaccessを確認すること
- hostsファイルを編集して動作確認を行う
- 問題がなければ、ドメインのネームサーバーをエックスサーバーのものに書き換える
- 終了
エクスポートするデータベース(sqlファイル)は圧縮しない
エクスポートするデーターベース(sqlファイル)は圧縮せずにダウンロードしたほうがいいです。
私 がさくらインターネットからデーターベースをエクスポートしたら347MBもありました(当サイトは記事が1000以上あるのでそれが要因かと思いま す)。これをエックスサーバーにインポートしようとすると500エラーが発生したので、さくらインターネット側でデーターベースを圧縮して、エックスサー バー側にインポートしていました。
しかし、この圧縮してインポートしていたことが原因で移行が長引きました。さくらインターネット側のデーターベースとエックスサーバー側のデーターベースでこの赤丸の括弧内の数値が違ったんです。要は圧縮したせいできちんとデーターベースがインポート出来ていなかったんですね。
データーベースがきちんとインポート出来ていないことが原因で「画像が表示されない」「記事がありません。と表示される」という事象が発生しました。この事象は、BigDumpで圧縮していないデーターベースをエックスサーバー側にインポートしたことにより解決しました。
データーベースをインポートする際はエラーが出たらBigDumpを使う
というわけで、データーベース(sqlファイル)をインポートする際にはBigDumpを使いましょう。
私はpublic_htmlフォルダの直下に「bigdump」というフォルダを作成し、その中にbigdump.phpと圧縮していないデーターベース(sqlファイル)をぶち込みました。あとはBigDumpにアクセスし、データーベースをインポートするだけです。
「http://pssection9.com」のようにしたい場合はpublic_html直下にWordPressのファイルをぶちこむ
public_htmlフォルダの直下にWordPressのファイルやフォルダ(wp-admin, wp-content, wp-includes, wp-config.php, wp-cron.phpなど)をぶちこみましょう。
詳しくはエックスサーバーにマニュアルがあるのでそちらを。
エックスサーバーの動作は今のところサックサク
エックスサーバーの動作は今のところサックサクだと思います。管理画面でのページ遷移が明らかにサックサクです。